The side of Paradise ”最後に奪う者”


ただ一途に愛して欲しいだけなのに、なまじ顔とスタイルが人並み外れて良かったばかりに、それに振り回され、男たちに都合よく回され、やがて使い捨てられる。

彼女と自分は似たもの同士だ。

彼女たちもそれを見抜いていて、立場から会話を交わしたことはないが、視線で語る。

しょうがないわよね、と。

でもいつか幸せになれるわ。

愛してくれる彼が現れて、幸せにしてくれるの。

それは絶対にない。

綺樹はひじをついて片手で顔を覆った。

彼女たちと違って私は男の地位の立場に居るからわかっている。

絶対にない。

そう、自分も同じだ。

喉元がぐっとしまって涙腺が緩みそうになる。

やばい。

綺樹はぐっと奥歯をかみ締めた。