「彼女」 「ん?」 綺樹が瞬の方をじっとみている。 「知っている?」 涼はちらりと見た。 「知らない」 綺樹は涼に視線を戻した。 「じゃあ、いい女を回しているわけではないんだ」 涼の遊ぶ女を知りたかった。 涼がむせかえっている。 「なんだそれ」 「いや別に。 よくある話さ」 ダバリードでの社交で嫌というほど見てきた。 そういう彼女たちを見ると哀しくなる。