* 本当にそっけないよな。 涼はメールの画面を睨んでいた。 綺樹からのメールの件名は到着日で、内容は到着します、の言葉だけだった。 ビジネス文書として書かせたほうが絶対長くなる。 友人だったらどうするか。 本当は携帯に電話をして、会う約束の日を取り付けたかった。 何日に何時にどのくらい会ってくれるのか。 月間スケジュールを提出させたくなる。 ああ、最悪だ。 うっとおしい男でしかない。 はっと息を吐くと返信した。