The side of Paradise ”最後に奪う者”


シャワーを浴びて、シーツ類を全部取り替えた。

部屋の空気を入れ替えるために窓を開け、よりかかってぼんやりと夜の闇を見ていた。

涼のまとっていた香りが薄れて消えていく。

自分があげた香水。

男にプレゼントなどすべきじゃないな。

自分の首をしめる。

手にしていた携帯に目を落としてから、ボタンを押した。


「成介?
 したよ。
 涼の方がさばさばしていたから、また少しまともになるんじゃない?」


やばい。

綺樹は目の淵に涙が盛り上がって、落ちていくのを見た。