こういう寝方は一回で終わりにしたかった。
記憶が無くたって当たり前だけど体は変わらない。
癖だって。
目を閉じたらウルゴイティのペントハウスで抱かれているような錯覚に陥る。
それか時々、見る夢か。
肌を滑るくちびるもなぜる指の感触も変わらない。
だから必死に言い聞かせる。
そうでないと単なる運動のように振舞えなくなってしまう。
すがるだろうし、感情的に名前を呼んでしまう。
仕草がウェットになる。
さっぱりと、後腐れない抱き方と抱かれ方。
その方法はよく知っている。
だから今だってそういう風に見せるのはお手の物だ。
男としたいだけ。
体をのけぞらせて、襲われる快感に身を震わせる。

