「悪いことを教えたかな」 涼は綺樹の肩に手をかけて仰向けにした。 体を重ねて耳元に口づけして囁いた。 「だからもう一度したくなる」 綺樹はため息をついた。 「おまえにしては十分、しつこい方だったんだぞ。 またするのか?」 「あなたらしくない弱腰だね」 「弱腰じゃない。 年なんだ」 その訂正の仕方に、涼は息を震わせるように笑っている。