「リベンジの場所としては最適じゃない?」
「わかった」
綺樹が歩き出した。
話の提案の仕方も、もっていき方も、彼女らしくて自然だけど。
彼女だけの考えじゃない感じがする。
たぶん、成介とつながっている。
どうしてそこまでするのかわからないけど。
昔の記憶が無くても、外見が同じ男と寝るのはそれなりに負担らしい。
綺樹の部屋がいいと言った時、怯んだのはその現われだ。
そうだろう。
思い出が染み付き、そこで日常を過ごさなければならないから。
今度はこっちの番だ。
泣き叫ぶほどに追い込んでやる。
そうしないとあなたは手に入らない。
涼の口元には笑みが浮かんでいた。

