完全にいたずらを思いついた子どもの顔だった。
にやっと笑う。
「おまえと寝たのが、あれが最後だと思うと、癪に触る。
私の方が技術は上だ」
ひどく驚いたが、同時に笑ってしまった。
「凄くあなたらしい発言だな。
そういう風に、しかも女性側から誘われたのは初めてだよ」
「色恋なく、ただしたいから寝るっていうのも悪くないよ。
運動みたいなもんだ。
試してみないか?」
涼は少し微笑して綺樹の顔を見つめた。
無邪気な子供みたいな顔をしている。
全く裏がなさそうだ。
「あなたの家がいい」
一瞬、綺樹の目が怯んだのを涼は見逃さなかったが、気づかぬ振りをして自然に続ける。

