The side of Paradise ”最後に奪う者”


涼は位置の高い窓から、あまり入ってこない日の光に照らされている横顔を見つめた。

再びこの距離で見つめられるとは思わなかった。

でも、次はいつだろう。

やるせない。

涼は顔をそらせた。

綺樹は結局一冊に決めたらしく、借りる手続きをして図書館を出た。

涼は次の案内のために若干斜め前を歩く綺樹を眺めていた。

ここにいると小柄な体。

ビジネスの時も普段の時も、印象は骨太な感じだ。

でもさっきみたいに実際に体に触れてみると、その細さに驚く。

無理に抱いた時も。