* 涼は来月のスケジュールに目を通す。 「随分とこの頃、ダバリードの仕事が入るんだな」 「そういう時期はあります。 夏が過ぎれば、入らなくなりますので安心してください」 涼は成介をじっと見た。 「ふうん」 この男は何かを謀っているのだろうか。 「それから、お見合い写真が揃えてありますから、目を通してくださいよ」 涼はちらりと、ソファーの向かいにある、ローテーブルに置いてある山に目をやった。