* ダバリードの創立記念日を祝う式典への出席が、いつの間にか予定に組まれていた。 涼の体が固まった。 「僕じゃなくていいだろう」 眉を不機嫌そうにしかめて、招待状を投げ出す。 「まあ、そうですね。 欠席にしておきますか」 涼は成介を斜めに見上げた。 「他の者に行かせろよ」 「先方に失礼の無い程度の役職者は、予定が空いていないんです」 「代わりに僕が予定をこなす」 成介はため息をついた。