冷たい態度を取っている積もりでも、そこに微かなひっかかりを残しているかもしれない。 涼を追わせて、私は平安を見出していないか。 そこに繋がりを得て、実は涼を解放していなくないか。 机の上を手で探って煙草の箱を探す。 くわえて火をつけると、まぶたを伏せた。 もっと徹底的に冷たくなるしかない。 天国は残酷に切り刻むこと。 本当に解放しなくては。