「だから…着いてくるんじゃねぇ!」 俺は道端で一人大声を上げた。 …いや、一人じゃない。 他のやつからは、一人に見えるんだろうが… 俺の後ろをぴったりついてくる このじいさん。 こいつは俺にしか見えないんだろう。 「短気じゃのう…」 「短気じゃねぇよ、もう3か月だろ…いいかげん成仏しろ」 そう…俺には見えてしまうのだ。 幽霊というものが。