イジワル上司のヒミツ

「パシっちゃって悪いな。俺、一応芸能人だから……人がきたら、あんまり出たくないんだよね」


湊さんは、ポリポリと頭をかいて言った。






「そっか…そうですよね。絶対湊さんだって気づきますもんね(汗)」


サインとか…写真とかねだる人とかいそう(汗)

芸能人て、そういうのも大変なんだなぁ。






「ま、…飯にしようぜ。そこの皿とって」


そう言って湊さんは、ソファーにドカッと座って、ピザの箱を開けた。




人使い荒いな…(汗)


そう思いながらも、湊さんの指さした先のキッチンの棚を開けた。




「どのお皿がいいでしょう?」

「好きなの。どれでもいいよ」

「わかりました」


私は適当に、小皿を2枚取り出した。

湊さんは、もうピザを食べ始めている。



よっぽどお腹空いてたんだね(汗)

てゆーか、お皿いるの?


ピザの箱をお皿代わりにしてない?


でも、持っていかなったら色々言われそうだし…一応持ってくか。




「どうぞ…」

「ん…」



"ありがとう“くらい言いなさいよっ!

これだから芸能人は!


普段、どんだけ甘やかされてんだっっっ