「そろそろ俺の事も
 覚えてくれないかなー。
 岬空也って名前があるんだけど。」

「脳のスペースの無駄。」

「そんなこと言わないでさ、
 あ、す、か、ちゃん?」





「煩い!!!」


私は勢いよく立ち上がり
石を投げつけてやった。

そいつは避けたけど。



「何するんだよ?
 当たったら危ないだろ。」

「私の名前を呼ばないで!」

「何で?
 可愛い名前じゃん。」

「大っ嫌いなの、名前が。
 ・・・二度と私に話しかけないでよ。」


私は別の場所へ行くことにした。


「待って。」

待ってって言われて待つほど
私はお人よしじゃない。