蛍ちゃんが遺したエンディングノートの謎解き。


さすがは蛍ちゃんの子どもたち。

タイムリミットまでにすべてを見つけ出した。



そして、蛍ちゃんの願い通りの物を棺に入れただけじゃなく、本物とダミー2冊のエンディングノートまで一緒に入れた。




蛍ちゃんの死後、私は時折、千春と虎太郎の様子を見に行く。


2人は、蛍ちゃんのことを思い出して、突然泣き出してしまうこともあった。

私はそんな2人に、励ましの言葉とかはかけたりしない。



“いっぱい泣きなさい”

“我慢しなくていいから”



時には、私も一緒になって泣いたりもする。



ひとしきり泣いたあとは、なぜか気分がすっきりして、3人で顔を見合わせて笑う。



“すっきりしたね”



こんな私たちを、蛍ちゃんもまた、笑って見ているのだろう。



“すっきりしたのなら、それはよかった”


…………って。