そう、フワリと笑った青年の姿を、もう一度まじまじと見つめる。 だから知ってたのか。 彼が、あの日死んだことも。 影送りをさせたのも。 あなたが・・・君の、死んだ後の姿だったから。 生きてたら、わたしと同じ・・ 時を刻んでいたら。 もしかしたら、わたしの指にはまっている指輪は―――― 君からの物だったかもしれないんだよね。