「ねぇ、涼君?次はどこに行きたい?」 真っ白な部屋で、布団に包まる彼氏・・・ 涼君に、わたしはそっと声を掛けた。 ギュッと握り締めたままの手を、彼は放そうとしない。 強く握られた手を、わたしはもう一度握りなおした。 「涼君!!今の流れ星見た!?」 返ってこない返事。 きっと、もう寝てしまっているのだろう。 今朝からずっと、この調子だ。 彼は、わたしの言葉に返事をくれない。