もう一度目を閉じて、もう一度穴が開く位に見つめる。


ううん。


見間違いなんかじゃない。



「何ビックリしてんの?」


「ううん、いや、ちょっとね」



そう言いながら、彼の手を握り締めた。


暑かったけど。


でもそれ以上に、信じられなかった。



まさか、また君を見られるとは思わなかったから。