冷たい目でその人を見下ろす奏多。
そんな奏多を今まで見たことがなくて…
少し、ゾクッとした。
「なんだよ…うぜぇ!
こんなとこ出てってやるよ、クソッ」
その人はチッと舌打ちして、教室を離れた。
は
はぁ……っ
ホッとしたら足に力が入らなくなって、
ペタンとその場に座り込んだ。
「はぁ…緊張した…」
「穂香が緊張するキャラかよ」
相変わらずだな、この奏多は…。
でもそんなことを言いながらも、奏多は私の目の前に手を差し出していて…
「──カッコよかった」
「っ…//」
とびっきり甘い微笑みを私に向けて、そう言ったんだ。



