何度でも君に恋をする

午後になって私は散歩に出かけた。

あの丘に行きたくて。

でもそこにはもう先客がいた。


水城くんだ…多分。


水城くんはベンチに腰かけていた。

私の足音に気付いたのか水城くんはこっちを向いた。


「水城くん…だよね?」


遠慮がちに話しかけてみる。


「そうだけど…誰?」


今日全員の前で自己紹介したじゃん…


若干、脱力しながら水城くんに近づいた。


「篠塚千花です。
あなたと同じクラスです」


名前を言うと、あぁ、と思い出したようにつぶやいた。


「転校生か!」


「そうです!
て、いうか今日、みんなの前で自己紹介した!」


むくれながら言った。


「そうムキになるなよ。
悪かったよ、覚えてなくて」