「玲!!」 こんな姿なのに。 こんな醜いあたしなのに、有希は涙を流してあたしにしがみつく。 「ごめんね、玲!!」 謝らないといけないのは、あたしの方なのに。 声を発そうとしても、出てこない。 既に声帯すら機能していないようだ。 だけど、この翼のある限り、あたしは有希を守って見せる。