「いいか。一回しか言わねぇからよく聞け」 「え……」 「俺は……」 なぜだろう。 輝なんて諦めたと思ったのに。 あたしの胸がキュンキュンと疼く。 その視線に釘付けになって動くことすら出来ない。 心なしか輝の顔は紅くて。 言葉に詰まったように口を結ぶ。 その仕草が愛しい。 そして、その唇に触れたい。 「俺は…… お前に惚れている」 「……え!?」