不滅の妖怪を御存じ?





いつも「オヤ」と言って藍に親子丼を作らせていた女の人。

白い着物。
青白い顔。
彼女の周りだけ雪が積もっている。


「雪女?」


藍のことをいつも睨んでいたハゲのずんぐりした男。

肌の色が変だ。
緑色。
というか黄緑。
頭部に白い皿がのっている。


「太った河童。」

「形容詞を付けるな。」


ずんぐりした河童は藍をにらむ。
その河童の隣でクスクスと笑う小さい子供がいた。

坊主で、ボロボロの着物。
一つだけ、人間の子供と違うところ。

目玉が、顔の中央に一つだけ。


「一つ目小僧。」


藍の言葉に一つ目小僧は二カッと笑った。

正解、らしい。