「藍って親戚いないのか?」
「いないな。家もない。わたくしが燃やした」
「は?」
「あやつの物は全て燃やした」
「はぁ!?」
弓月の言ったことに有明は目玉をむく。
なんだこいつ頭おかしいのか?
「いやなんでだよ!家と物燃やすって頭おかしいだろ!」
思わず正直に思ったことを言ってしまった。
ギロリと周りの天狗から睨まれる。
その中に不意に殺意も感じ、「あ、やべえ」と思ったがもう遅い。
だが、そんな周囲に対して弓月は無表情だった。
何も感じてないように、淡々と言う。
「あれは右近が受け取るものだからな。お焚き上げだ」
右近?
初めて聞く名前に有明は戸惑う。


