「藍、お前大物になるよ。ガリレオ並みの大物。」 「それより名前、どっちなの。」 あまりの竹内蛍の笑いに藍はイライラして顔をしかめた。 だが竹内蛍は藍のようすなど気にせず目を細める。 そしてニヤリと笑った。 「さぁ。どっちだろーな。」 それよりもガリレオは木星の衛星を発見したんだぜ、と竹内蛍は勝手に語り出した。 なんだか怒りやら焦りやらが吹っ飛んで一気に力が抜けた。 竹内蛍の宇宙語りを無視して藍は早足で地学講義室へ入っていった。