牢の前に立つ男の子を警戒しているのか距離をとっている。
キッと乙姫が鋭い目で藍を睨みつける。
「有田藍さん、どういうことだか説明してもらえます?」
地を這うような乙姫の威圧的な声に藍は震え上がる。
え、私何かまずいことしたっけかと考えるが思い当たる節はない。
「えっと、説明って何の説明でしょう?」
「とぼけないで。その怪しい妖怪をこの場所に連れ込んだのはあなまでしょう。」
「え、………え?」
何だがよく分からないが寝れ衣を着せられていることは分かった。
困惑した様子の藍を見て乙姫の子供たちはフンと鼻を鳴らす。
「白々しい。そんな不気味なやつを連れてきておいて。」
「私、この子とは初対面です。」
何とか藍は反論する。
だが、その瞬間変な視線を感じた。
ふと下を見ると今話題にのぼっている男の子が目をつりあげて藍を見ていた。
ええぇーなんで君まで怒るの。
この状況をどう収拾つければいいのか。
頭を抱えた藍に有明が助け舟を出した。


