白くなめらかなクリームのような龍の像にその壺があと数cmでぶつかる、寸のところで一人が壺をキャッチする。
キャッチしたイケメンはほっと息をついた。
竜宮城に飾られている芸術品は全て値がつけられないほど高価なものだ。
壊したなどという日には今まで築き上げてきた地位も名誉も全て奪われてしまうだろう。
男二人は難を逃れた壺を見て気が緩む。
次の瞬間。
ドゴッという重たい音と共に、壺を持っていた男は脳を揺さぶられた。
ぐらりと身体が傾く。
その勢いのままに男は前につんのめり、大理石の龍の像に倒れこむ。
そうして。
ガシャァァァンッと非情な音をたてて龍は砕け散った。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
原形も分からないほどに粉々の龍と壺を持ったまま気絶した男が床にのびている。
絶望的な光景にもう一人いた男は叫び出す。


