不滅の妖怪を御存じ?




それからの時間は特に問題もなく過ぎていった。


ニュースが飛び込んできたのは夕食の席でのこと。


『前回延期となった成績優秀者の実践訓練を明日行うことになりました。総合順位が五位以内の生徒は夕食が終わったら第二職員室に集まってください。』


メガホンを手にした先生がそう言うと同時に広間では小さな歓声が起こった。

実践訓練、そんなものもあったなぁ、くらいの感想しか持たなかった藍は周囲の浮き足立った雰囲気についていけなかった。

身を縮める藍に佳那子が声をかけてくれる。


「明日一緒の班になれるといいね。」

「班?」

「実践訓練は六人一班で行動するの。」


はにかむ佳那子の顔を見ながら藍は明日のことに頭を巡らせる。

実践訓練。

具体的にどんなことをするのか。

藍はご飯を口に含みながら佳那子と同じ班になれればいいな、と思った。