サッカーのこと。
それって、この前言ってた、サッカー部を辞めたときの、話?

……机のコメントってことは……誰が書いたんだろう。選択授業のときだったら……私の可能性が高い。だけど……私、書いたっけ……?

っていうか、その話ってこの前から何回か聞いている話だよね。前に話したとき、私、なんて言った? 瀬戸山は……なんて言っていた?

ちょっとまって、どういうこと?

ドクドクと、心拍数が跳ね上がって、体内をめぐる血液が私の体を響かせる。
あの話をしたのは……いつだった? いつ、瀬戸山とあの話をしたっけ。


「あ、セトー!」


そのあと、米田くんがなにを話したのかはわからない。

米田くんが瀬戸山の名前を呼んで、思わず顔を上げると……教室の前に、瀬戸山がいて、江里乃とふたりで楽しそうに笑っていたのが、見えた。

呼びかけに顔を上げた瀬戸山と、視線がぶつかる。

そして、気まずそうな顔をして、「よ」と、無理をしながら私に声をかけた。


わからないこととか、気になることとか、不安とか喜びとか。

色んな感情がぐるぐると私の中で混ざり合って、気持ち悪い。

ぐらりと地面が揺れて、視界が霞んだ。