「だけど、わたしは向こうに戻りたい!」 「そう?今すごく、楽しそうだけど?」 そりゃあ。 蓮斗に会って話したりするのは楽しい。 だけど、お姫様っていうのは結構重労働。 常に笑顔。 礼儀作法はすべて叩き込まれるし。 気持ち悪いおじさんたちと愛想笑いをしながら話さなくちゃいけない。 「あと、少しだけ待ってて」 「そんなの困る!」 「待たないと困るのはあんたらよ?」 わたしたちがこまる? どういうことなの? 「あ、迎えが来たみたい。戻るわ」 「またね、白雪」 「うん、またね」