お城の中へ戻ろうとすると、 となりから不思議な視線を感じる。 横を見ても誰もいない。 「おかしいな…」 たしかに、感じたのに。 「ま、いっか」 わたしはそのまま城の中へ入っていった。 「ふぅん、あの子が白雪なの?」 木の陰から白い歯を見せて笑われているとは知らずに。 わたしは眠った。