「あんたを遠ざけてたのは魔女から守るため。 魔女は王子に恋をしたの。 わたしのところに来ないと殺すよって」 「えっ、誰を?」 「あんたを」 わたしを…? そのために遠ざけてたの…? 「わたし、わたし逃げちゃった…っ」 「大丈夫よ」 「ほんとに…?」 「王子と話すなら今よ。 話し合いをしてるからね、今」 わたしは零の横を通って走って王室に行った。