自分の部屋で息を整える。 辛かった。 逃げた自分にムカついた。 「…どうし…て」 どうしてあんなにも冷たく見るのだろう。 わたしはベッドに入ることもできず隅っこに座る。 「りんご」 ドアの向こうから零の声がする。 いつもなら勝手に入ってくるのに。 「あんたの王子様が王様に直訴しに行ったよ」 「じ、きそ……?」 なにを? 花嫁はわたしじゃだめだって? そんなことしたら。 そんなことしたら物語が…っ! あの幸せそうな2人はどうなるの?