「なぁ」 「ん?」 「俺は…りんごに嫌われたかな」 「さぁ、どうかね? あの子は人には全然そういうの見せなかったから」 「みせなかった?」 「あんたにボロボロにされた日も、 あたしを見て笑ったんだよ」 「……」 「あの子は優しい子だよ。 だからあたしはあの子の味方につくって決めた。だからあんたにいうよ」 「なにを?」 「あの子を全力で守りなさい。 魔女なんかの言いなりになってるんじゃないわよ。別に魔女から守ってやればいいんだから」 そう言われたとき、蓮斗の瞳に何かが光った。