そんな時だった。 いつも通りの俺の空間に、奴らは突如として現れた。 不意に扉が開き、男二人組が現れた。 「人間だな」 小声でそう言う聖の視線を追って、俺は奴らを見た。 嫌な予感はしていた。 昼間会った赤毛はマジで頭が悪そうだし、橘はマジで頭が硬そうだから。 奴らは偏った見方をして俺を目の敵にして、追い回すに違いない。 俺の第六感がそう言っていた。