その夜……。 あたしは、楓と一緒にバーの外に立っていた。 隼人のバイト先は、居酒屋街の外れにある雑居ビルの一角。 ビル自体は綺麗とは言えないが、バーの扉はスタイリッシュだった。 扉のガラスの部分から、バーの光が漏れている。 薄暗い闇の中に、青いライトが輝いていた。 あたしには合わないくらい、大人な空間だと思った。