この、心地よい沈黙を先に打ち破ったのは、隼人だった。 「ねぇ、美優」 相変わらず綺麗な顔であたしを覗き込む。 それだけで、胸がどきどきと音を立てる。 だが、 「俺の家、来ない?」 その後に続いたその言葉に、悲鳴を上げそうになった。 これって…… この展開って…… まさにそれだよね? よくドラマや漫画で、俺の家来ない?なんて言われたら…… 想像するだけで顔に血が上がり、身体が熱くなる。 きっとあたしは真っ赤だ。