勢いのままキスをして、告白して、一晩経ったら、頭の中が真っ白になっていた。


なにやってんだ、俺は。


夢から醒めるとは、まさにこのことかもしれない。

カーテンを透かす朝の光に、現実が浮き上がっていく。


自分の感情を伝えるのに精一杯で、一歌の気持ちを考える余裕がなかった。

弟としか見てないやつに告白されたら、普通、引く……よな。


ベッドにあぐらをかいたまま、頭を掻き毟る。


 
衝動的に気持ちを吐き出してしまったけれど、告白まではするべきじゃなかったか。

ここまで来たら、どんな言い訳もできない。


頭の中をめぐる感情が、後悔なのか、焦燥なのか、恐怖なのか、自分でもよくわからなかった。
 


後戻りができない状況に自分で自分を追い込んだ事実だけが、この家全体を覆うように鎮座している。