ハッと我に返る。 熱くなりすぎた。 「…ごめん」 「いや、その、前置きが長かった。ごめん」 「前置き?」 「俺、あんたのこと好きなんだ」 …うん? 目を逸らす。何の罰ゲームだ。 「あたし、遼のこと嫌いだもん」 口から出る言葉が捕まらなくて、逃げる。 でも、だめ。 あたしは遼を受け入れない。 そっちの方が、良いの。 繋がれた手が熱い。どちらの温度か分からない。 「あのずっと待ってるって言ったやつは?」 さして怒っていないような声で、遼が聞く。