なんでここに、とか。 なにやってるのか、とか。 頭の中で駆け巡る言葉とは裏腹に、足が一歩ひいた。 「何か用かな?」 のぞみさんが牽制するように言ってくる。 あたしは遼のことを好きじゃないって言ったのに、端からこの人はそんなの信じていないんだ。 だから、遼に近付いてくる女はそうやって払っていたのかもしれない。 「おい、勝手に出んな」 「遼、ホタルちゃんが来たよ? 何か約束あったの?」 奥から遼が来た。あたしの姿を見て、のぞみさんを押しのけてこっちに近づく。