伊月さんと小野寺くんの姿が見えて、走った。 バタバタと駆けてくるあたしを見て、伊月さんは驚いた顔で受け止めてくれた。 これだから身長の同じくらいの友達は良い。 あたしよりある伊月さんの胸に自分の胸というか骨が当たる感じがする。 それでも心臓は温かい。 「網島さん?」 首元に顔を埋める。あたしより短い髪の毛は柔らかい。 「泣いてるの?」 首を振ったけれど、伊月さんは何も言わずに背中を撫でてくれた。 その優しさと、感じた悔しさに、涙がボロボロと零れる。