サンドリヨンは微笑まない


まいっか、と足を動かす。


「ほら」


言葉と一緒に落ちてきたのは氷。

足にぶつかって水の中に落ちる。温くなってきた水の温度が下がった気がした。


「入れていい?」

「どうぞ」


返事をして遼は足をタライの中に入れる。二人入っても余るくらい大きい。

冷たー、と足を動かす遼の腕が触れて、濡れているのに気づく。


「髪の毛ちゃんと拭きなよ」

「いつも自然乾燥」

「風邪ひくって」

「それはあんたみたいに長ければな」


尤もなことを言われた。