サンドリヨンは微笑まない


閉まったカーテン。薄暗い部屋。


「…遼?」


色んな物に躓きながら、先にカーテンを開ける。

部屋には大きい絵が広がっていた。

テーブルは端っこに寄せられて、ソファーもいつもの位置と違う。

そのソファーの上で眠っていた遼が目を覚ました。


「…おはよ」

「おはよう、いつからこれやってたの?」


絵や画材を避けながら近付く。

額を押さえながら気怠そうに起きた遼はぼんやりとあたしの顔を見てから、床に視線を落とす。