少しずつ、募る期待と 勘違いで泣きたくない。 真逆の二つの気持ちが私を支配する。 『これ』 そう言って祥ちゃんは小さめの縦長い箱を取り出した。 「……え?」 その瞬間、私のなかで勝ったのは期待。 だって、祥ちゃんが開いた箱の中身は……。