「ねぇわたし、ケータイ小説書こうと思うんだけど。」


ズズーとジュースをすする音がピタリとやむ。


「ケータイ小説って、あのケータイ小説?」


目の前に座る友人Aが問う。


「うん、そのケータイ小説。」

「ふーん、がんばって。」


興味のなさそうなその反応に、私は少しむくれる。

なんのために話題に出したと思ってるんだ。