―直の存在― 家で酒を飲むなんて滅多にない俺。 今日は、ビールを飲んだ。 「なぁ、直」 「ん?」 空に母乳をあげている直は、母親の顔をして俺を見た。 「俺、救えるかな」 「先生なら大丈夫だよ」 直の言葉は魔法の言葉。 俺の背中を押してくれる。