「おねえちゃん、だぁれ?」
「あっ、ご、ごめんね!まだ自己紹介してなかったね!」
マリアちゃんのつぶらな瞳にキュンキュンしつつ、同じ目線までしゃがんでニコッと笑う。
「初めまして!聖おにいちゃんの彼女の、立本柚希って言います。よろしくねマリアちゃん!」
そう元気いっぱいに笑って、ぺこりとお辞儀をした。
マリアちゃんはしばしの間、あたしを黙って見つめていたが、やがてたどたどしく言葉を紡ぐ。
「……ゆずき……おねえちゃん?」
「……っ!そ、そうそう!あたしのこと、名前で呼んでくれるの!?」
「うんっ!ゆずきおねえちゃん、とってもカワイイです!」
――キュキュキュキュ~~~ッン。
もうなんなの!カワイイのはあなたよマリアちゃん!
ハートに何本もの矢が刺さる。
メロメロになってしまっているあたしに、マリアちゃんは先ほど山田くんにしたのと同じように、むぎゅーーーっと抱きついてきてくれた。
瞬間、そりゃあもうデッカイデッカイ矢が、あたしのハートの奥底まで突き刺さる。
……あたし、今とても幸せな気分で死ねそうです。
「おっ?マリア、柚希ちゃん気に入ったのか?」
「うんっ!ゆずきおねえちゃんだいすきぃ~~っ」
しっ、幸せだぁぁぁぁぁぁ!!


