【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!



どおりで似ているはずだ……。


染々とお兄さんの顔を眺める。

見れば見るほど、目元とか唇の形とか、山田くんにそっくりだ……。


山田くんに釘を刺されたのが気にくわなかったのか、お兄さんは一瞬にして頬を膨れさせる。



「なんだよー、別にいいだろ?口説くくらい」


「……どこをどうしたら人の彼女口説いてよくなんの」


「え、ダメなの?」


「……なにその初めて知りましたみたいな顔は」


「……ふふっ」



ふたりの会話に、つい笑ってしまった。


ハッとして慌てて口をおさえてふたりを見れば、山田くんは唖然とした顔、お兄さんはポカンとしてあたしを見ていた。


あ、はは?


口角をひきつらせて笑ってみせ、誤魔化そうと試みるあたしのスカートの裾が引っ張られる。


視線を落としてみると、きょとんとした表情をしながら、大きな瞳であたしを写すマリアちゃんがいた。


うっ……こ、こんなカワイイ子に上目遣いされるなんて、心臓がもたない……っ!