雑談しながら歩を進めていると、あっという間に山田くんのお家に着いた。
山田くんが足を止めたので、見上げてみると、そこには大きな一軒家。
……さ、さすが山田くん家だ……。
外見からしても、とてもオシャレでキレイな雰囲気が駄々漏れだったお家は、やっぱり中も予想通り文句なしにオシャレだ。
置いてある小物やインテリアなんかを見ていると、お母さんの趣味が良いことが伺える。
キョロキョロと目線を泳がせるあたしに、靴を脱いで中へと上がり、あたし用にスリッパを出してくれた山田くんが振り返る。
「どーぞ」
「あっ、はい!お邪魔します!」
き、緊張する。
今さらながら襲ってきた緊張に、ブーツを脱ぐ手が震えて思ったよりも手間取る。
ああ、もうっ!なんでブーツなんて脱ぎにくいもの履いてきちゃったんだ自分!
出かけるときの自分に怒りをぶつける。
もっと、パンプスとか。もういっそのことクロッカスでよかったんじゃないかな!?
なんて、ひとり頭の中で喚くあたしは、改めてバカなんだと自覚した今日この頃。


